調査会社の米IDCは7月29日(米国時間)、2014年第2四半期(4月-6月期)の世界スマートフォン市場調査の暫定値を発表した。同期スマートフォンの出荷台数は23%増で成長、ベンダーシェアは中国ベンダーの躍進が目覚ましい一方、王者Samsungは前年同期の3割台から25%に落とした。

第2四半期、スマートフォンの出荷台数は前年同期から23.1%増加し、2億9530万台となった。モバイルへの強い需要と低価格機種のバリエーションが増えたことが大きな成長要因となっており、堅調に成長した第1四半期と比較して2.6%の増加となる。同社は、第3四半期は単四半期では初めて3億台に達すると予想している。

ベンダー別シェアは、Samsung(シェア25.2%)、Apple(同11.9%)、Huawei Technologies(同6.9%)が上位3社を占めた。第1四半期から順位に変動はないが、Samsungは前年同期比3.9%減のマイナス成長でシェアは30.2%から25.2%に縮小、シェア値30%台を割る格好となった。前年同期の32.3%と比べると、7ポイントの減少となる。

2位Appleは前年同期比12.4%増で成長したが、シェアは1年前の13%から11.9%に縮小した。3位のHuaweiは前年同期比95.1%増と上位5社では最大の成長をとげ、シェアも4.3%から6.9%と増やした。

4位はLenovoで出荷台数は前年同期比38.7%増、シェアは4.7%から5.4%にアップした。5位はLG、出荷台数は2割程度伸びたが、中国ベンダーの急成長に押されシェアは5%から4.9%と微減した。

Q2はSamsungのシェアが減少、HuaweiとLenovoの中国勢が躍進した 資料:IDC