ヴァイナスは7月30日、英Engys製の流体解析用ソフトウェア「Helyx-SAS V2.0」の国内販売を8月1日より開始すると発表した。

同ソフトは、Engysが提供していた流体解析用ソフトウェア「OpenFOAM」をベースにデバッグなどの品質管理と境界条件などの機能強化を実施したもので、WindowsおよびLinux OS用のインストーラが提供されるほか、GUI を用いた直観的なソルバへの入力の実現やOpenFOAMの設計実務利用での課題だったドキュメント類の整備などが施されたものとなっている。

また、米Pointwise製メッシュジェネレータ「Pointwise」で作成した高品質メッシュを直接入力と並列計算用領域分割の自動化により、領域分割作業に伴うトラブルとその修復作業を排除したほか、米Intelligent Light製CFDインテリジェント・ポストプロセッサ「FieldView」との直接接続により、大規模データの並列計算結果を簡単な操作で高速に可視化することが出来るようになったという。

なお同ソフトは、航空宇宙、自動車、重工業などを中心に販売が計画されており、年間1ネームドライセンス料金は120万円(税別)で、今年度で30ライセンスの販売を見込むとしている。

Pointwiseで作成したメッシュのダイレクト入力と、トラブルフリーな並列計算のための自動領域分割が可能