KDDIは7月29日、PCやスマートデバイスから「Google Apps for Business」や「Office 365 with KDDI」をはじめとするクラウドサービスに1つのIDでログイン可能なIDaaS「KDDI Business ID」の提供を、法人向けに8月末より開始すると発表した。KDDIまとめてオフィスグループ(KMO)でも取り扱う。
同サービスは、携帯電話への着信とコード入力によってセキュアな認証をする着信認証を採用したサービス。これにより、クラウドサービスログイン時の多段階認証を、スマートフォンだけでなくフィーチャーフォンからも利用できる。
「ワンタイムパスワード認証」では、同サービスにログインする際に、スマートフォンの専用アプリに表示されるコードを入力することで、ログインが可能となる。また、「利用デバイス制限」では、事前に許可した端末からのログインのみを認証。「アクセス場所制限」では、社内IPアドレスを設定することにより、社外からの利用を制限できる。
最も特徴的な「着信認証」では、同サービスへログインする際に、携帯電話に音声着信がある。着信後、認証コードを入力することで、ログインできる。音声着信であるため、スマートフォンだけでなく、フィーチャーフォンからも利用できる。
1つのIDで複数のクラウドサービスが利用可能となっており、「Google Apps for Business」、「Office 365 with KDDI」に対応。サービスごとにIDとパスワードを用意する必要がなくなる。
そのほか、同サービスと同一の管理者IDで、au商品などをオンラインで購入できる「KDDI ビジネスオンラインサポート」の利用も可能。これにより、au端末の購入から各種クラウドサービスの登録、同サービスの登録・設定まで、1つの管理画面よりワンストップで行える。
月額料金は、サービス利用料が150円/ID、着信認証利用料が100円/IDとなっている。