Internet Security - Trend Micro

Trend Microは2014年7月日、「2014年上半期 スパムメールの動向」において、2014年上半期に観測されたスパムメールの数は、1年前の同時期と比較しておよそ60%増加したと伝えた。この傾向は今後も継続するだろうとされており、2014年下半期にはさらにスパムメールの数が増加するものとみられる。

報告から特に興味深い内容をまとめると次のとおり。

  • スパムメールの増加要因はDOWNADの感染拡大、スパムメール送信機能を備えた不正プログラムが添付されたスパムメールの増加、UPATREやZBOTが不正プログラムをダウンロードする媒体としてスパムメールを利用していること、などがある
  • スパムメールの83%ほどは英語、これに4%のドイツ語と3%の日本語が続く
  • 記事からのテキストや画像を抜粋して取り込むことでそれらしく偽装する傾向が見られる
  • DropBoxなどのソーシャルサービスを活用して不正プログラムをダウンロードさせる手口の増加

スパムメールの内容は巧妙化が進んでおり、日本語のスパムメールも本物と区別をつけるのが難しいケースも増えている。身に覚えのないメールは開かない、メール内のリンクをクリックしたり添付ファイルをオープンする場合には事前によく調べる、ソフトウェアを最新の状態にアップデートする、セキュリティソフトウェアを活用するなどの作業が推奨される。