太陽誘電は7月29日、産業用太陽光発電所向けに無線方式によるストリング監視システムを発表した。
同システムは、発電状況をストリングごとに計測、監視するもので、通信親機であるマネジメントユニットと通信子機であるストリングセンサユニットで構成されている。具体的には、ストリング単位での電流と、装着した太陽光パネルの電圧の両方を検出できるため、パネルの故障や配線の接続不良などによる出力低下が起きた場合には、それがどのストリングで発生したのかを特定することができる。また、独自の電源回路技術と無線モジュール技術を組み合わせて、ワイヤレスセンサネットワークを構築できる。さらに、太陽光パネルで発電した電力から、わずかな電力を利用して無線通信を行うため、バッテリーレスを実現した。これにより、電池交換の必要も無く、新規に配線工事も不要のため、施工費用が大幅に抑えられるとしている。
なお、同システムは、複数の太陽光発電所での実証試験を踏まえ、8月から同社子会社の赤城電子にて量産が開始される。