米ワシントン州シアトルの名所であるスペースニードルの周囲を米Amazonの従業員がドローン(無人機)を使って撮影した動画が出回っている。一方、このドローンがスペースニードルに衝突したという噂も流れ、ちょっとした事件となっている。
この一件は、7月22日に高さ184メートルのタワーにドローンが急接近したというもの。スペースニードルの警備担当者がドローンが近くの上空を飛んでいるという訪問客の報告を受け、その日の午後8時過ぎに警察に通報。
"ドローンがスペースニードルに衝突"というデマも流れたようだが、ぶつかったような形跡はなかったという。シアトルの警察は7月24日、ドローンが衝突したとの報告を受けたがスペースニードルは現在も無事だという旨の声明文を発表している。
このドローンはAmazonの男性社員の所有物で、この男性は2ブロック離れたホテルの5階からが操縦していた。シアトルはAmazonの本拠地だが、警察によるとこの社員はワシントン州外在住でシアトルを訪問中だったとのこと。ドローンはプロペラを4基持ち、カメラを搭載していた。男性は専門ショップで購入したと述べているとのことだ。
このドローンが撮影した動画はYou Tubeにアップロードされたものの削除、その後、「Space Needle Aerial Drone Footage In Seattle(スペースニードルの上空をドローンで撮影した動画)」として再度アップロードされている。「Phantom 2とGo Proで撮影」とあることから、ドローンはDJIのPhantom 2、カメラはGo Proを利用したようだ。
ドローンが手に入りやすくなっており、一般の人がドローンを使って名所やイベントなどの様子を撮影してアップロードしているが、現在ドローンの飛行や利用に規制はない。今回の騒ぎを受けて、規制が必要ではと見る向きもあるようだ。