National Instruments(NI)の日本法人である日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は、XilinxのAll Programmable SoC「Zynq」を搭載したシステムオンモジュール(SOM)「NI sbRIO-9651」を発表した。

同製品は、OEM向けに開発された小型の組み込みモジュールで、「Zynq-7020」をはじめ、メモリなどのサポートコンポーネントを搭載しており、ミドルウェアソリューションとして機能する。すでに、組み込み・制御分野で広く採用されている「NI CompactRIO」や「NI Single-Board RIO」と同じ「LabVIEW RIOアーキテクチャ」をベースとしており、ハードウェア記述言語(HDL)に精通していないユーザーでも、FPGAを活用することで信頼性に優れた複雑な組み込みシステムをより迅速に実装できるようになっている。

また、OSには、NI Linux Real-Time OSを採用しており、リアルタイムOS(RTOS)の持つ確定性と、Linuxのオープン性が活用できる他、Linuxの充実したエコシステムも利用できる。さらに、動作検証済みのボードサポートパッケージ(BSP)とデバイスドライバも付属しているため、組み込みシステム開発では必須となる、組み込みOS、ミドルウェア、デバイスドライバの開発や変更にかかる手間やリスクを気にすることなく、SOMのカスタマイズが図れる。

なお、同製品は、ハイボリュームのOEM供給向けの製品となっており、2014年中の販売開始を予定している。

All Programmable SoC「Zynq-7020」搭載のSOM「NI sbRIO-9651」