ON Semiconductorは、コンシューマ向け高効率オフラインパワーコンバータを可能にする集積型スイッチングレギュレータ「NCP1129/1126/1124」3品種を発表した。

同製品群は、小型で信頼性の高いオフラインAC/DCスイッチモード電源で使用することを目的に、アバランシェ定格650V MOSFETと、軽負荷やスタンバイの効率を改善するスキップモードを備えた周波数フォールドバックを内蔵して、ENERGY STARR EPS 2.0規格に適合している。さらに、高度に集積したことにより外付け部品を最小にし、総部品コストを削減できるので、家庭用電気器具やDVDプレイヤ、セットトップボックス向けの電源システム設計に最適となっている。また、「NCP1129/1126/1124」はそれぞれ最大25W、15W、12Wを供給可能で、各デバイスはジッタを含む65kHzまたは100kHzのスイッチング周波数を生成し、電磁波干渉(EMI)性能を改善する。

そして、デバイスの最大ピーク電流は外付抵抗で調整でき、ランプ補償が容易になるため、安定した連続導通モード(CCM)動作を維持できる。加えて、周波数フォールドバックモードでは、軽負荷状態時に電力変換効率レベルを高めることが可能。この他、スキップモードをアクティブにすれば、無負荷(またはそれに近い)状態でのスタンバイ消費電力を低減できる。これにより、スタンバイモード時には、ハイラインでの消費電力が100mW未満となるとしている。

なお、パッケージは3品種ともPbフリーのPDIP-7。価格は1万個注文時で0.32ドル。

コンシューマ向け高効率オフラインパワーコンバータを可能にする集積型スイッチングレギュレータ「NCP112x」