新宿駅周辺を会場として開催されるアートイベント「新宿クリエイターズ・フェスタ 2014」が8月22日から9月7日までの17日間にわたって開催される。

フェスタでは世界的芸術家の作品を街中で楽しめる「アーティスト展」、学生作品の展示と現役アーティストによる審査が行われる「学生アート・コンペティション」、親子づれで参加できる「こども アート」といった体験型イベントが開催される。草間 彌生氏や河口 洋一郎氏らの新作も含め、400点以上の作品が展示される予定となっている。

7月29日に行われたメディア向けの説明会で、フェスタの実行委員長でもある新宿区区長の中山 弘子氏は「昨年は80万人が来場した新宿クリエイターズ・フェスタの開催も今年で4回目。"この夏アートな夢を見る"をテーマに、昨年以上にたくさんの人々に楽しんでもらいたい。今年は英語版のマップを用意したり、市ヶ谷や初台など近隣にサテライト会場を設置したりといった新たな取り組みも行っている」として「夏の風物詩として定着して欲しい」と開催への期待を述べた。

右から二人目が新宿区区長 中山 弘子氏。右端は世界的CGアーティスト河口 洋一郎氏。左端から順に、イラストレーターでグラフィックデザイナーのサダヒロ カズノリ氏と版画家の蟹江 杏氏

今回のフェスタでは英語版マップやサテライト会場の設置などに加え、ITを活用した試みとしてBeacon端末とiOSアプリ「mate」を使ったアーティストや作品紹介も行う。mateはUXFが開発するコミュニティアプリで、フェスタにあわせて8月中旬に公開の予定となっている。

mateは、iBeacon機能を使いイベント主催者と参加者をつなぐコミュニティプラットフォームを提供する汎用アプリ。イベントへの参加を記録するステッカー機能や集まった参加者に限定した情報配信、参加者同士で写真をシェアする機能などを提供する。

フェスタにおいては、大きく2つの機能を提供。1つは街中の作品展示場所へと誘導を行うナビゲーション機能。もう1つは展示作品の側に置かれたBeacon端末の電波を受け取って作品やアーティストの紹介ページへと誘導する機能となっている。

mateの画面イメージ。表示される展示作品一覧から作品の場所へ誘導するナビ機能(標準のMapアプリと連携)や(左)、作品に近づくと作品紹介へと誘導する通知をアプリ下部に表示する機能などを備えている(右)

展示場所への誘導ではGPSを利用するが、展示作品の近寄った際のアクションにはBaecon端末を利用する。今回はアプリックスIPホールディングスが提供する製品から、特に屋外展示での利用を想定しIP65規格に適合した耐環境性の高い「MyBeacon Pro 防水防塵タイプ MB004 HD」と、同シリーズの「MB004」が採用されている。

MyBeacon Pro 防水防塵タイプ MB004 HD

新宿クリエイターズ・フェスタ 2014の詳細は近日に公開予定。また、iOSアプリ「mate」は8月中旬に公開の予定。Androidアプリは、まだ対応端末の利用が広がっていないことから、今回の提供は見送られた。