トヨタ自動車は7月29日、LEXUS(レクサス)として初となるコンパクトクロスオーバーSUV「NX」を開発し、全国で発売を開始したと発表した。
新開発の2.0Lターボエンジンを搭載した「NX200t」と、ハイブリッドシステムを搭載した「NX300h」がラインアップされている。このターボエンジンは、ツインスクロールターボチャージャと可変角を拡大したDual VVT-iWを組み合わせ、かつ最適な燃焼効率を実現するD-4STを採用することで、低回転域から強大なトルクを発生させ、滑らかで爽快な加速フィーリングを生み出すことを可能としている。また、ターボエンジンに合わせて6速オートマチックトランスミッションも新たに開発。マニュアル感覚のシフトチェンジを可能にするシーケンシャルシフトマチックやパドルシフト、コーナリングでの変速制御を最適化するG AI-SHIFT制御が採用されているという。
一方のハイブリッドユニットは、熱効率を追求した2.5Lアトキンソンサイクルエンジンと高トルクモーターを内蔵したハイブリッドトランスミッションを組み合わせ、クラストップレベルの低燃費(JC08モード走行燃費21.0km/L)を実現している。
また、アイドリングストップとの連携機能を搭載した全車速追従機能付レーダークルーズコントロールは、作動時に停車した場合、前車の発進を感知してエンジンが自動で再始動し、ドライバーによる発進操作をサポートすることを可能としている。
さらに、安全面においては、レクサスとして初めて左右確認サポート付パノラミックビューモニターを採用したほか、夜間にコーナーの先を広く照らすLEDコーナリングランプなども採用されている。
このほか、タッチパッドを用いた新型リモートタッチやレクサス初となるワイヤレス充電「おくだけ充電」、運転に必要な情報をウインドシールドガラスの視野内に投影するカラーヘッドアップディスプレイなども採用されているという。