日本ヒューレット・パッカードはこのほど、キャンパスおよびブランチネットワーク向けの製品ラインアップを拡充し、有線と無線が統合された次世代における効率的なネットワークインフラの実現を目指した機器の提供を開始すると発表した。

同社は、建屋内や小規模拠点における有線・無線ネットワークの効率的な統合を実現する新製品として、「HP 5400R zl2」スイッチシリーズ2種と「HP 517 802.11ac Unified Wired-Wireless LAN Walljack」、「HP MSR930 Wireless Router」、「HP MSR3024 PoE Router」、「HP 850 Unified Wired-Wireless LAN Controller」の計6種の新製品を発表した。

「HP 5400R zl2 Switch」シリーズ

「HP 5400R zl2」スイッチシリーズは、キャンパスネットワーク向けのシャーシ型L3スイッチ。有線接続の端末集約はもちろん、無線アクセスポイント用のコントローラやEthernetケーブルを用いて給電を行うPower over Ethernet(PoE)に対応したラインカードを実装することで、PoE対応のIP電話機や無線用アクセスポイントなどを効率的に収容できる。OpenFlow対応ファームウェアも無償で公開しているので、SDNへの対応を想定した機器としても利用できる。

価格は6スロットタイプ(HP 5406R zl2 Switch)が49万円、12スロットタイプ(HP 5412R zl2 Switch)が79万円となっている(いずれも税抜)。

「HP 517 802.11ac Unified Wired-Wireless LAN Walljack」

「HP 517 802.11ac Unified Wired-Wireless LAN Walljack」は壁面への収納を想定したコンパクトなデザインの無線LANアクセスポイント。ホテルの客室や企業の会議室のような限られたスペースにおける無線・有線ネットワークの接続サービスを提供。IEEE802.11ac対応で、価格は7万8,000円(税抜)となっている。

「HP MSR930 Wireless Router」は小規模拠点用ルータで、有線LANに加え、IEEE802.11nによる無線LAN接続にも対応。価格は13万8,000円(税抜)。

「HP MSR3024 PoE Router」はPoEに対応したWAN回線接続用MSR(Multi Service Router)シリーズ拠点間接続用ルータで、ルーティング、スイッチング、VPN、ファイアウォール、音声系機能を搭載し、価格は64万円(税抜)。

「HP 850 Unified Wired-Wireless LAN Controller」は64台から512台までのアクセスポイントを一括管理・制御可能で、IEEE802.11a/b/g/n およびIEEE 802.11ac対応のアクセスポイントやアクセスデバイスに対応し、価格は300万円(税抜)。