NTNは7月14日、軸受内部設計の最適化により、世界最高水準の高負荷容量と高速回転性能を実現した「ULTAGE(アルテージ)スラスト自動調心ころ軸受」を開発した。

ULTAGEスラスト自動調心ころ軸受は、軸受の内部設計を最適化し、転動体であるころのサイズと本数を最大化した。従来のスラスト自動調心ころ軸受に対し、基本動定格荷重を最大70%向上し、軸受定格寿命を最大6倍に向上。世界最高水準の高負荷容量を実現した。

また、保持器の構造を従来の「もみ抜き保持器」から、シンプルな形状で空間容積を確保した「かご型鋼板製打抜き保持器」に変更し、従来の油潤滑に加えてグリース潤滑でも使用可能となった結果、許容回転速度が20%向上し、世界最高水準の高速回転性能を実現している。さらに、特殊熱処理を採用し200°Cの耐熱仕様を標準にしたことで、高温環境下での寸法安定性と長寿命化を実現した。

「ULTAGEスラスト自動調心ころ軸受」