バスキュールとPARTYが共同で運営するスクール「Both Art and Programming Academy」(略称「BAPA」)は、本日7月26日~27日にかけて、第1期生による卒業制作展を開催している。

「BAPA」第1期生の卒業制作展が、東京都・渋谷ヒカリエにて開催されている

「BAPA」は、世界的に活躍するクリエイター集団「バスキュール」および「PARTY」が、2014年3月より始業した学校。「デザイン」と「プログラミングスキル」を併せもった次世代クリエイターの育成を目的とし、理論と実践を組み合わせた多彩なカリキュラムを実施するもので、第1期では、朴正義(Bascule)、伊藤直樹(PARTY)をはじめ、クリエイティブな現場の最前線で実績をあげている17名が講師を務めた。

会場となった渋谷ヒカリエ 8階 COURT内の照明は落とされており、普段は明るく白が基調である同スペースとはやや異なる雰囲気を醸し出している。場内では、主に映像を用いた卒業制作10作品を展示。今回卒業する第1期生は、3倍の倍率をくぐり抜けて入学した面々で、すでに大手代理店やクリエイティブカンパニーで実務をこなしている生徒も多いという。10チームにわかれて約4カ月にわたって課題に取り組み、各チームにつきひとつの「卒業制作」を完成させた。

「SHIBUYA INVADERS」(岸遼/久野勇人/森本友理)

「おとしもの」(久手堅未季/紫竹佑騎/三島良太)

Shibuya Gods(稲垣洸雄/齋藤雄介/眞貝維摩/中村綾花)

卒業制作の全チームに共通するテーマは、「Fantastic Shibuya!」。グループごとの解釈で、外国人に渋谷の魅力を伝えるインタラクティブコンテンツを制作した。渋谷の街にお守りの形をした袋を落とすことで"出会い"を創出する作品「おとしもの」や、スクランブル交差点を行き交う人混みをインベーダーゲームに見立てた「SHIBUYA INVADERS」など、渋谷という街を独自に解釈した作品が並び、訪れた人を楽しませていた。会期終了後、これらの作品の中から優秀賞を発表する「卒業式」を開催し、同スクールの第1期生は巣立っていくこととなる。

「PARENTAL SWITCHING」(後藤映則/馬場一萌/宮内俊次郎)。子供のマネキンの目を手で覆うと、"子供には見せられない"夜の渋谷が映し出される

なお、本日(7月26日)の展示実施は21:00まで。あす27日は11:00~17:00まで開場している。鑑賞者が働きかけることで成立する作品も多く、各作品のそばには制作者が控えているため、クリエイターに直接話を聞くことも可能だ。最先端のティーチングによって生まれたインタラクティブコンテンツに興味がある人は、ぜひ会場を訪れてみてはいかがだろうか。