米Twitterは7月23日(米国時間)、職場の人種や性別などの多様性(ダイバーシティ)に関するデータを公開した。これは、米GoogleやFacebookに続く動きで、他社と同様に、同社の従業員も性別では男性、人種では白人が主流であることがわかった。

さまざまな人種の男女を起用する多様性(ダイバーシティ)は、このところハイテク企業のマネジメントでスポット当たっている分野の1つだ。もともと、技術分野は男性中心であり、なかでもハイテクは高度な教育を受けた白人男性が中心となってきたことから、問題意識が生まれつつあるという背景もある。

Twitterのダイバーシティデータの公開は、5月に大手ハイテク企業として初めてダイバーシティデータを公開したGoogle、その後に公開したFacebookなどに続くもの。内容も類似したものとなった。

Twitterによると、全社員に占める女性の比率は30%で、技術分野ではさらに10%と下がるが、セールスマーケティングなどの非技術分野では50%と男性と並んだ。

Twitterの全世界の従業員の男女比

だが、マネージャーなどの管理職における女性の比率は21%にとどまっている。全体の男女比は、Google(男性70%、女性30%)、Facebook(男性69%、女性31%)とほぼ同じと言える。なお、Marissa Mayer氏がCEOを務めるYahoo!は女性の比率が高いが、それでも37%にとどまっている。

米国本社のみを調べた人種別調査では、全体の59%を白人が占めた。これにアジア系(29%)、ヒスパニック・ラテン系(3%)、黒人・アフリカ系アメリカ人(2%)と続いている。

白人の割合は技術系で58%、非技術系で60%と多いが、管理職になると72%とさらに高くなる。なお、米国本社の人種別比率で白人が多くを占めるという傾向は、Google(61%)、Facebook(57%)も同じ。Twitterでは、「他社同様、まだまだやるべきことは多い」とコメントしている。

Twitterの米国本社における人種構成

なお、Twitterでは、社員主導の取り組みとして、開発分野の女性向けグループ「WomEng」、ラテン系社員のグループ「Alas」などがあるという。また、女子学生向けにプログラミングの習得を推奨するグループ「Girols Who Code」など、外部のプログラムへの支援も積極的に行っていることを強調している。