7月第4日曜日が「親子の日」であることにちなみ、今回は先日、第51回ギャラクシー賞CM部門選奨を受賞したとある家族の日常を描いた住友生命保険相互会社のテレビCMを紹介したい。
同CMは「dear my family」篇と題して制作された1分程度のもの。ある家庭のいつもと変わらない夜の食卓風景がドラマ仕立てで描かれる。登場人物は、母、高校生の兄、中学生の妹の3人。夕飯の食卓を囲みながら、他愛もない会話が続く。そして明らかになる父の不在。会話の途中、兄が席を立ち、父親の遺影の前で手を合わせて近況の報告をする。そして画面上に浮かび上がる「家族の未来に、変わりない毎日があるために。」のキャッチコピー。
従来、“死”を描くことはタブーとされてきた生命保険のCM。それに反し、同CMでは、亡くなった父と残された家族の姿を描いており、そういった点も、ギャラクシー賞受賞の決め手となったという。実際、CMの放送以来、視聴者からはSNSや同社のコールセンターなどで、家族の絆や何気ない日常に対する大切な想いを考えさせられたという反響が多くが寄せられたとのこと。なお、生命保険会社のCMが年間の入賞作品に選ばれるのは初めてのケースとなる。