ユビキタスは7月24日、HEMS機器やスマートメーター向けソリューションとして、国際無線通信規格「Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)」の標準プロトコルに対応した、通信用プロトコルスタック「Ubiquitous Wi-SMART」を発売したと発表した。

同プロトコルスタックは、東京電力の次世代電力量計「スマートメーター」とホームゲートウェイの通信方式にも採用されている「Wi-SUN」での920MHz帯無線通信を行うための無線プロトコルスタックで、6LoWPAN(IPv6 over Low-Power Wireless Personal Area Networks)技術を搭載することで、帯域の細い無線でも安定してIP通信を行うことができるほか、安価なマイコンや無線モジュールでも動作が可能であるため、幅広いハードウェア環境に適応することができる。

また、スマートメーター向け(Bルート)通信と、ホームネットワーク向け(家電機器)通信を単一のチップセットで処理することが可能であるため、HEMSコントローラやHEMSゲートウェイに適用する無線通信モジュールを1つに集約することができ、機器開発におけるコスト削減や開発効率化も可能だという。

さらに、顧客の要望や取扱機器に応じてBルート通信、家電機器通信それぞれを個別に対応させることも可能だとしている。

なお同社では今後、スマートメーターやHEMS機器といったエネルギー分野の通信のみならず、交通インフラや、農業、医療など幅広い分野でInternet of ThingsやM2M実現のための省エネ、省リソース型のセンサデバイスなどの終端機器の無線通信技術としての普及も視野に入れて展開していく方針としている。

Ubiquitous Wi-SMARTの搭載例