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トムソン・ロイターはこのほど、同社の知的財産および論文データベースの情報を基に、「2025年の世界:10のイノベーション予測(The World in 2025:10 Predictions of Innovation)」を発表した。
今回のリポートは、科学論文の引用動向と特許データを包括的に俯瞰し、発生しつつあるテクノロジーの動向を分析したもの。
同社が、今後10年に起きると予測している10個のブレークスルーは以下のとおり。
- 認知症が減少
- 太陽が最大のエネルギー資源に
- 1型糖尿病が予防可能
- 食糧難や食料価格の変動は過去のものに
- 電力による航空輸送の開始
- あらゆるものがデジタル化
- 石油ベースの代替として、セルロース由来の梱包材が主役に
- がん治療の副作用は激減
- 出生時のDNAマッピングが一般的に 10.テレポーテーションの実験が現実化
「出生時のDNAマッピング」については、ナノテクノロジーの進歩と、さらに広く普及するビッグデータを使った技術を組み合わせることにより、細胞レベルの正確なスクリーニングによる診断のためのインビボ(生体内)測定が可能になるとしている。
「テレポーテーションの実験」については、「ヒッグス粒子プロジェクトの研究の恩恵を受け、スタートレックのチャーリー(英語名:スコッティ)が行ったような転送が可能になるかもしれない」としている。
同社によると、ヒッグス粒子関連の論文は爆発的に増えており、2012年時点の引用数からも顕著な影響力を持っていることがわかるほか、ヒッグス粒子に関連して、「光速で加速し、光速の2乗に達する物体」の特許出願が見られるという。
選出方法の詳細、今回選出された10のイノベーションに関するより詳しい説明は、リポートおよび同社の「ScienceWatch」で閲覧できる。