東京都・初台の東京オペラシティ アートギャラリーでは、"現代絵画"をテーマにした展覧会「絵画の在りか The Way of Painting」を開催している。開催期間は9月21日まで(祝日を除く月曜、8月3日は休館)、開館時間は11:00~19:00(金土は20:00まで)。入場料は一般1,000円、大学・高校生800円。

厚地朋子《コメディー》油彩、キャンバス 210.0×270.0cm 2013年 作家蔵 (c)the artist Courtesy of taimatz

今井俊介《untitled》アクリル絵具、キャンバス 51.5×45.0cm 2013年 白木聡氏・鎌田道世氏蔵 (c)the artist Courtesy of HAGIWARA PROJECTS

同展は、現代絵画の最新の動向を紹介するとともに、今日において絵画表現がもつ意味や本質を探る企画展で、アニメやマンガなどのサブカルチャー表現とは一線を画す、「絵画」という"古くて新しい"ジャンルに真摯に向き合いながら、独自の表現を模索するペインターの近作、新作合わせて約100点を展示。2000年以降に活躍する、厚地朋子、今井俊介、小西紀行、政田武史、大野智史、五月女哲平ら、24名が参加している。

なお、世界の中でも特に日本では各地でさまざまなコンクールや公募展が開催され、多数の若手ペインターが輩出されているにもかかわらず、現代絵画をテーマにした展覧会は多くない。過去10年間に美術館で企画された本格的な現代絵画展は、2007年の「「森」としての絵画:「絵」のなかで考える」(岡崎市美術博物館)、2010年の「絵画の庭:ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館)、2012年の「キュレーターからのメッセージ2012:現代絵画のいま」(兵庫県立美術館)など数えるほどしかない。