国土地理院は7月23日、無人航空機で西之島周辺の空中写真を撮影した結果、2013年11月の噴火前と比べて、島の面積が1.08平方キロメートル増加していることが明らかになったと発表した。

国土地理院は7月4日に、東京都小笠原村父島から無人航空機を飛ばして西之島周辺の空中写真を撮影し、面積・最高標高・体積を計測した。今回の撮影では、GNSS観測によって現地で無人航空機発着地点の正確な位置を求め、機体位置情報の補正を行うことで、計測数値の精度を向上させているという。

西之島の空中撮影写真

発表によると、島の面積が噴火前より1.08平方キロメートル増加して1.30平方キロメートルになったほか、最高標高は約74メートル、体積は約2,220万立方メートルで東京ドームの約18倍となっており、噴火による溶岩の流出が依然衰えていないことがうかがえる。

このほど撮影された空中写真は、火山の地形研究に利用できる1メートルメッシュの数値標高モデルや西之島周辺の立体図、地形判読図とあわせて、Webサイト「地理院地図」で公開している。