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Mozillaは7月21日(米国時間)、「Slimmer and faster JavaScript strings in Firefox|JavaScript」において、JavaScriptエンジンの文字列データの一部を16ビット表現(UTF-16)から8ビット表現(Latin1)へ変更することで、Firefoxの文字列処理の速度向上とメモリ使用量の削減に成功したと伝えた。

Mozillaはこれまで、FirefoxのJavaScriptエンジンにおいてメモリ使用量の削減や処理速度向上に取り組んできた。その結果、状況に合わせて適切な性能が発揮できるようにいくつかの新しい文字列型が追加されるなど、文字列回りの性能は改善されてきたが、文字列そのものはUTF-16で保持されていた。

そこで今回、Latin1に相当する文字列をUTF-16ではなく8ビットで表現することで改善を実現した。

日本語サイトのようにコンテンツを2バイトで表現することになるページであっても、JavaScriptで処理する対象となる文字列の大半はLatin1で記述されており、すべての文字列をUTF-16で保持することは性能やメモリの上で不利なところがある。理想としては、すべての文字列の表現をUTF-16からUTF-8へ切り替えるほうがよいが、Mozillaはこれは開発対象が広大でより大きなプロジェクトとして取り組む必要があるため、今後の課題としている。