日本オラクルは7月23日、インメモリ技術によって「Oracle Database 12c」の処理性能を向上させる新製品「Oracle Database In-Memory」の提供を開始した。
同製品は、ロー(行)型とカラム(列)型の処理を最適に組み合わせるデュアル・フォーマット・インメモリ・アーキテクチャにより、分析、データウェアハウス、レポート生成におけるOracle Databaseの処理性能を向上させるとともに、オンライン・トランザクション処理(OLTP)の高速化も図る。
同製品の機能は、Oracle Database上で稼働する既存のすべてのアプリケーションで利用できる。プログラムの追加やアプリケーションの変更を行うことなく、カラム型インメモリ処理のメリットを自動的に利用でき、高速化が実現する。
また、Oracle Databaseのスケールアップ、スケールアウト、ストレージ階層化、可用性、セキュリティの技術が統合されており、Oracle Database 12cに対応するすべてのハードウェア・プラットフォームで利用できる。
同社によると、「Oracle E-Business Suite」「Oracle JD Edwards」、「Oracle PeopleSoft」、「Oracle Siebel」、「Oracle Fusion Applications」などの業務アプリケーションの性能テストにおいて、100倍から1,000倍以上の高速化を記録したという。