ソーシャルサービスへのログインの利用数において、Facebookの一人勝ちが明確になってきた。7月22日に発表された調査結果によると、Web上のサービスなどにログインに利用するソーシャルサービスの利用はFacebookが55%と最多で、次点のGoogle+は前期(第1四半期)と比べて1ポイント下げ、27%と水をあけられている。

この調査は、コンシューマID管理やアグリゲーションプラットフォーム技術のGigyaが発表したもの。2014年第2四半期(4月期-6月期)のソーシャルログインはFacebookが最多で55%を占めた。

2位はGoogle+で27%、3位はYahoo!の11%となった。Twitterは4位で5%、その後はLinkedInの1%となっている。Facebookはシェアを微増させているのに対し、Google+は2四半期連続でシェアを減少、Yahoo!も2013年第3四半期から3四半期連続で縮小している。

モバイル端末でのID認証でもFacebookが64%のシェアを獲得し、ダントツの1位となった。Facebookはショッピング(シェア75%)、出版メディア(49%)、コンシューマーブランド(67%)、旅行(70%)、教育・非営利活動(79%)と、Gigyaが調査するすべてのカテゴリで首位となった。

地域別に見ると、中央・南アメリカ、中東・アフリカで82%と高いシェアを占めた。アジア・太平洋では78%、欧州・ロシアが62%、北米が53%と、全地域で半数以上のシェアをとった。

Gigyaは「FacebookはWebでのIDプロバイダ首位の座を少しずつ固めつつある」とまとめている。その背景として、ユーザーが自分のデータを管理できるよう、Facebookが「Facebook Login」を強化したことなどを挙げている。

ソーシャルログイン市場でFacebookはシェアを微増。Google+、Yahoo!は連続してシェアを下げている 資料:Gigya