イードは7月22日、スマートフォン向けのスピード測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」のユーザーが最新端末で計測したデータからNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのネットワーク速度を比較した結果を公開した。

同レポートは、同アプリを使用して計測されたデータから最新端末の計測データのみを集計し、キャリア別に見た東京都全域、東京23区、大阪府のLTEの平均スループットを比較分析したもの。

2014年6月1日より2014年6月30日までに同アプリで収集した実測データをもとに、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3キャリアの通信環境比較を実施した。

計測データ数が多い東京都、大阪府、東京都23区で、最新端末におけるLTEの平均スループットを比較した結果、ダウンロードの数値においてKDDIが東京都33.3Mbps、大阪府34.6Mbps、東京都23区33.0Mbpsと最も速いことがわかった。

2014年3月に実施した同様の分析と比較すると、10Mbps以上の数値差があることから、同社はこの5月に導入したCAとWiMAX2+ダブル搭載が効果を示したとしている。

ダウンロードは、NTTドコモが東京都24.1Mbos、大阪府22.1Mbps、東京都23区23.9Mbps、ソフトバンクモバイルが24.7Mbps、30.1Mbps、24.1Mbps、アップロードはNTTドコモが6.6Mbps、7.3Mbps、6.8Mbps、KDDI6.4Mbps、7.3Mbps、6.3Mbps、ソフトバンクモバイルが8.7Mbps、8.1Mbps、8.8Mbpsと僅差の結果となった。

東京都・大阪府 平均スループット比較 資料:イード

東京23区 平均スループット比較 資料:イード

東京都23区ごとに各社のスループットを比較したところ、比較可能な21区において15区でKDDIのダウンロード平均スループットが他社を上回るという結果となった。

東京23区 平均スループット勝数比較 資料:イード

同社は、「2014年は次世代通信規格へ向けてさらなる設備投資と技術導入の年と言われている。なかでもKDDIが導入したCAは通信の実行速度を高速化しており、ユーザーメリットの高い技術を率先して導入した結果として評価できる。NTTドコモ、ソフトバンクモバイルも今後CAを導入する予定だが、各社が設備を整えるまで、先行したKDDIのアドバンテージがしばらく続くものと思われる」と分析している。