マクニカは7月17日、Altera製FPGAが搭載されている各種ボードとHSMCコネクタを介して接続可能なTFT-LCD搭載したMIPI LCDカードを発表した。

同製品は、オルタステクノロジー製4.8型HD(1280×720画素)対応のTFT-LCDを搭載した評価用ボードである。これにより、Altera製FPGAによる組み込み機器のデザイン評価/検証環境において、高精細高画質なTFT-LCDを活用できるようになった。TFT-LCDは透過率が高く、超低消費電力でも充分な表示輝度が得られ、屋外視認性に優れていることから、ハンディターミナルなどの業務用携帯機器や、放送/映像機器、医療機器、監視システムなど、低消費電力で高画質が求められる市場において最適となっている。

具体的には、Altera製FPGAボードのHSMCコネクタを介し、MIPI D-PHY DSIインタフェースによってTFT-LCDに映像が出力される。同製品にDVI入力された映像ソースはV-by-OneHSインタフェースに変換されHSMCコネクタを介してFPGAに接続される。さらに、FPGA内部でNorthwest Logic社MIPI DSI IPにより処理されたデータはMeticom社MIPI D-PHY DSIトランスミッタを経由してTFT-LCDへ映像が出力される。

この他、HSMCコネクタを搭載しており、「Mpression」ブランドで販売されている「Helio」、「Hydra」、「Beryll」、「Nitro」をはじめ、さまざまなAltera製FPGA搭載評価ボードと接続することで、FPGAとその機能を活用しMIPI DSIインタフェースのLCDパネルとの接続・デザインを評価できる。

なお、国内ではAlteraを扱うマクニカグループのアルティマおよびエルセナで販売し、順次マクニカオンラインストアにおいても取り扱う予定。7月22日より受注を開始し、8月22日により出荷を開始する。

MIPI LCDカード