あなたは人前でのプレゼンやスピーチに自信があるだろうか?どんなに場数を踏んだ人でも、全く不安はないということはないだろう。
オーディエンスは毎回違うし、テーマも違うはず。だがビジネスでは避けて通れないプレゼン。せっかくならマスターする気で取り組んでみてはいかがだろうか?
ある調査によると、米国の成人74%が「スピーチに自信がない」と回答している。つまり、最初から人前で話すのが大好きという人は少ないのだ。
プレゼン上手にみえる米国人であっても。ハイテク関連で著作を持ち、人前でスピーチすることが多いMatthew Capala氏もどちらかというと尻込みするタイプだったという。
成人になって米国に移住したCapala氏には、自分の英語に訛りがあるという弱点もあった。それでも一歩一歩努力して人前でスピーチする術をマスターしたという。同氏がTNWの記事「人前で堂々と話ができるようになるには?(原題:How to become a confident public speaker)」でポイントを明かしている。
人ではなく内容で決まる?
私たちはスピーチに臨む時、何かと「自分がどういう風に振る舞えば良いのか」を考えてしまうが、もっとも大切なものは「内容」である。あなたではなく、話す内容が一番大事なのだ。過剰な自意識を捨て、コンテンツを充実させるだけで、かなりのレベルまで到達できるといえそうだ。
コンテンツの充実とは、資料づくりに注力すれば良い。パワーポイントなんて……と言わず、活用していこう。キーワードをいくつか入れて、簡潔に。オーディエンスによってはウィットに富んだ写真や動画を挟んで、ちょっとした笑いを取れれば場が和む。聴衆をリラックスさせることができれば、あなたが少々言葉に詰まってもきっとOKだろう。
用意は周到に
プレゼン内容については、当然ながら自分の専門分野であるべきだ。それも、あなたがよく知っていて、パッションを感じているものが良い。これは人前で話すにあたって自信につながるはずで、あなたがいくら話下手でも、情熱は伝わることだろう。しっかり準備をして、話す内容を厳選し、プレゼン相手に役立つ情報もちりばめよう。
資料ができて、構想が固まったら、次はリハーサルだ。鏡の前で一通り練習すること。できれば複数回、慣れてきたら友人につきあってもらうとベターだ。著名なスピーカーでさえ誰もいない部屋で何度も練習するというから、生まれつきスピーチが上手な人などいないのだ。自信がないならせめて練習しておこう。
本番では勇気あるのみ
本番では、ステージやマイクの前まで歩くときは堂々としていよう。迷いながらであったり、恥ずかしそうに登場するよりも、堂々と登場した方が聴衆の印象が変わるはずだ。
あなたがよっぽど上手な話し手でない限り、しらけ気味のムードを好転させることは難しい。だからこそ、最初にイメージ付けをしっかり行なおう。
これは"上級編"になるが、自分のメッセージを強調するには言葉を減らす「引き算」も有効な手だ。言葉を並べ立てたり、繰り返し発言するのではなく、言葉の間を読ませることで、かえって重要な言葉が引き立つ。場数を踏んできたら、組み立て方の参考にしてほしい。
人前でスピーチすることは、単なるビジネススキルの習得にとどまらないメリットがある。いざという時に慌てないためにも、基本を知っておいて損はない。