QNX Software Systemsは7月15日、医療機器向けIEC 62304に準拠したOSの最新バージョン「QNX OS for Medical 1.1」を発表した。
最新バージョンは、医療機器用ソフトウェアの開発と保守に関する安全規格であるIEC 62304(医療機器ソフトウェア-ソフトウェアライフサイクルプロセス)に準拠している。安全性が不可欠で、規制に基づく承認のために厳格な審査を受けなければならない手術支援ロボット、患者モニタリングシステム、輸液ポンプ、血液分析システムをはじめとする医療機器の開発にあたって、コストを軽減できるように設計されている。
また、血管造影法、陽子線治療、レーザ眼科手術、血行動態モニタリングシステムをはじめとするヘルスケアのクリティカルな分野で幅広い実績を有するQNX OS技術に基づいている。さらに、ARMv7、およびIntel x86プロセッサに基づくシングルコアとマルチコアデバイスの両方をサポートしているのに加え、他のQNX OSファミリとのAPI互換性があるため、多くのソフトウェアが再利用できる。