ソディックは7月16日、金属材料を使える3Dプリンタ「OPM250L」を開発したと発表した。10月から販売を開始する。

OPM250Lは、粉末金属の溶融凝固と、ミーリング仕上げ加工を1台の機械で行うオールインワンの高精度加工機。粉末金属をレーザー光でスキャンすることにより溶融凝固させ、その後、回転工具で高速ミーリングによる高精度仕上げ加工を行う。自社製リニアモータをミーリング加工軸に採用することにより、優れた加工性能を実現したという。

開発にあたっては、10年にわたり金属3Dプリンタに関わる製造事業を専業としてきたOPMラボラトリー社をソディックグループに迎え入れ、共同で開発を進める。OPMラボラトリーは、三次元冷却配管を金型内に適正に配置するための配管設計支援用のCADソフトウェアと、設計した金型でプラスチック成形加工を実施したときの樹脂温度分布をシミュレーションするCAEソフトウェアを開発・販売する。

生産体制は年間60台以上を計画。石川県の加賀事業所で製造する。販売価格は6500万円(税抜)から。

OPM250L