楽天は7月17日、エー・アイ・ピー(AIP)の発行済み株式を取得することについて、筆頭株主らと合意に至ったことを発表した。同社は今後、既存株主の株式を取得し、完全子会社化を目指すとしている。株式取得額は非公開。

AIPはアジアを中心とした世界15の国と地域において、アンケート回答協力者の会員組織である調査パネルを保有しており、おもにインターネットを活用した海外市場調査サービスを提供している。

また楽天子会社の楽天リサーチは、調査パネルとして228万人のモニターを保有し(2014年7月時点)、インターネット調査をメインに、企業・団体のマーケティング活動を支援している。

楽天はこのほど、楽天リサーチの国内調査パネルにAIPのアジア調査パネルを加え、楽天リサーチの海外市場調査サービスを強化する目的で、AIPの株式を取得を決定したという。

一方、AIPは楽天グループに加わることで、おもに国外の既存顧客に対して、楽天リサーチの調査パネルを活用した市場調査サービスを提供できるメリットがある。