日立産機システムは7月17日、モータの心臓部である鉄心にアモルファス金属を採用し、国際電気標準会議(IEC)の効率ガイドラインであるIE4を達成した、産業用高効率永久磁石形同期モータ「アモルファスPMモータ」を発表した。2015年1月より発売する。
同製品は、2012年に日立製作所と日立産機が開発したレアアースを用いない産業用11kW高効率永久磁石同期モータを製品化するもの。具体的には、アモルファス金属を使用し、鉄心の損失を低減する積層型鉄心構造、ダブルロータ型アキシャルギャップモータ構造を適用した。これにより、IECに示す、モータ効率IE4レベルをクリアし、より高効率で省エネに寄与するという。また、誘導モータと同一枠(取付サイズ互換)の3.7kW~11kWをラインナップすることで、誘導モータからの置き換えニーズに対応する。さらに、構造上の特徴を生かすことで、専用品対応で従来よりも薄型化できるとしている。