日産自動車は7月17日、現在開発を進めている自動運転技術の投入スケジュールを明らかにした。
同社が開発を行っている自動運転技術には、車線内の走行を自動化するシステムや高速道路での走行を支援するシステムを含んでおり、これらは今後4年間のうちに市場投入される予定だとしており、これらの技術の投入を通じて、2020年までに実用化を目指している自動運転技術の実現性や有用性を訴求していく方針としている。
具体的には2016年末までに、混雑した高速道路上で安全な自動運転を可能にする技術「トラフィック・ジャム・パイロット」を実用化するほか、運転操作が不要な自動駐車システムを幅広いモデルに投入する予定だとする。その後、2018年には危険回避や車線変更を自動的に行う、複数レーンでの自動運転技術を導入するとしているほか、2020年までに、ドライバーの操作介入なしに、十字路や交差点を自動的に横断できる交差点での自動運転技術を導入する予定だとしている。
このほか同社では、ソーシャルメディアへのより快適なアクセスと、他のサービスに加えて、エンターテイメントアプリや音声認識ソフトを提供するクラウドを基盤としたシステムを活用して、来年までに150万台以上の日産車が高度コミュニケーションとコネクトされることを予測しており、クルマのコネクティビティ向上を目指していくとしている。