トレンドマイクロは7月16日、インターネットバンキングの利用者を「オンライン銀行詐欺ツール」をはじめとする脅威から守るためのサービスを提供開始すると発表した。
同サービスでは、各金融機関や金融機関向けシステムの運用パートナー企業と連携。インターネットバンキング利用者向けの相談窓口(コールセンター)を設け、トレンドマイクロが提携金融機関の利用者からの問い合わせに対応するもの。利用者からの問い合わせに対して「オンライン銀行詐欺ツール」の感染有無を調査・分析し、駆除などの作業を支援する。
相談窓口では、担当オペレーターがコンピュータの状況調査からログ採取・分析までを実施して、必要に応じ、リモートで不正プログラム駆除作業の代行も行う。なお、ユーザーがトレンドマイクロ製品を利用しているか否かに関わらず、各提携金融機関の利用者に対してサポートを行なっていく予定だ。
また、提携する金融機関向けには、セキュリティ向上のためのサービスも併せて提供。具体的には、提携金融機関からの問い合わせや不正プログラム解析依頼に24時間365日の体制で対応する。利用者向け相談窓口への問い合わせ状況をまとめた月次レポートも提供し、定期報告会を実施する。
そのほか、金融機関の担当者向け脅威情報の共有プログラムなど、トレンドマイクロのセキュリティ技術者から金融機関へオンサイトサポートも実施して、インターネットバンキングを狙ったフィッシング詐欺サイトの早期発見サービスを提供する。
このサービスでは、金融機関から指定されたドメインを含むURLの悪用についてトレンドマイクロ脅威データベースを通して監視し、金融機関に対していち早く情報提供を行う。