ヨコオは7月15日、ノートPCとクレードルなどの機器間の接続用として、防水性を持たせた多極ドッキングコネクタを開発したと発表した。

同製品は、クレードル側にスプリングコネクタ(SPC)、ノートPC側にSPCの相手方となる受けコネクタをそれぞれ配置し、これらコネクタのピンの形状と配置を伝送特性が最適となるように設定することで、安定した電源供給とDisplayPort/USB 3.0などの高速データ転送を実現している。特に、接続頻度が高く、厳しい環境下での利用を想定し、基板実装後の防水性および耐久性を考慮した設計としている。

具体的には、表面実装に対応しており、スタッキング高さは8mmとなっている。また、スルーホールによる実装強度を向上させている他、新形状のシールリングと熱履歴後の防水性劣化防止を考慮した内部構造を採用する。さらに、表面実装後でも、防水規格IPX 7を維持している。この他、ピン配列は、5列56極3.5mmピッチとなっている。

なお、生産は、同社のSPCの生産拠点である中国工場で行う。生産規模は、2014年度は月産10万個を計画している。

多極防水ドッキングコネクタ