Cypress Semiconductorは7月14日(米国時間)、55nmプロセステクノロジノードのSONOS(Silicon Oxide Nitride Oxide Silicon)エンベデッドフラッシュメモリIPのライセンスをUnited Microelectronics(UMC)に供与したと発表した。
CypressのSONOSは、統合が容易な不揮発性メモリセルで、将来の製品開発にも高い拡張性を提供する。適用アプリケーションとしては、ウェアラブルやモノのインターネット(IoT)アプリケーション、マイコンなど、ロジックを多用する製品が挙げられる。また、55nm不揮発性SONOSエンベデッド不揮発性メモリ(NVM)プロセスは、他のエンベデッドNVM製品にはない大きな利点を提供する。具体的には、標準CMOSプロセスに挿入する際に追加するマスクレイヤが少なく、一般的なエンベデッドフラッシュテクノロジの場合、11~12枚のマスクが必要となるが、SONOSでは3~4枚で済む。
また、SONOSをベースラインCMOSプロセスに追加しても、デバイスの標準的な特性やモデルは変わらないため、既存のデザインIPが保持できる。さらに、本質的に高い歩留りと信頼性、10年のデータ保持期間、10万回のプログラム/消去耐久サイクル、および高いソフトエラー耐性をもたらす。UMCは2013年に、CypressのS65 65nm SONOSプロセステクノロジを認証しており、その後、両社はSONOSのさらなる小型ノード化を将来のIP開発を促進しながら実現できるものと実証している。