LINEの無料スタンプだけを使う理由は?

近年広く使われるようになってきた無料通話・メールアプリ「LINE」。同アプリ内でのコミュニケーションに使われる「LINEスタンプ」を、個人のクリエイターなどが制作・販売できる「LINE Creators Market」が本格稼働した際にLINEが公式発表した数値では、人気を博した「LINE Creators Market」発のスタンプが平均470万円もの売り上げを記録したとのことで、クリエイターの新たな活路としても注目されています。

そこで、LINEユーザーのスタンプの使用実態について、普段からLINEを使っているマイナビニュース会員にアンケートを実施。前回の記事では、「有料スタンプ」を買って使っている人は回答者のうち約20%というやや厳しい結果が出ましたが、「使わない」と答えた8割の人たちは、LINEスタンプについてどんな意識を持っているのでしょうか。

今回は、LINE有料スタンプを「使わない」と答えた人たちに限定し、「無料スタンプ」の利用に対する意識を聞いてみました。

LINEの無料スタンプは使用しますか?

「無料スタンプは使用しますか?」という質問に対しては、73.2%の人が「使用する」と回答。ここで言う「無料スタンプ」には、LINEがデフォルトで利用可能としている公式キャラクター(ムーン、コニーなど)の基本バリエーションや、企業が広告目的で使用期間を限定して配布しているものを指します。

無料スタンプのみを使用する理由は何ですか?

それでは、無料スタンプのみを使っている理由はどこにあるのでしょうか。無料スタンプを「使用する」と回答した人に、複数の設問で訪ねてみました。すると、8割(80.4%)の人が「アプリ内課金をしようと思わないから」と答えました。「スタンプの値段が高い」、「有料スタンプにほしいものがない」といった理由はあまり選ばれませんでした。

「LINE Creators Market」では価格の設定は一律100円(スタンプは40個1セット)で、iTunes StoreやGoogle Play経由で提供するアプリと異なり、クリエイター側で変更できるものではありません。しかし、値段以前に、LINEアプリ内での課金について抵抗を感じる人が一定数いるという別の側面が浮き彫りになりました。デジタルコンテンツの購入に対する抵抗感をぬぐうことは、プラットフォーム側の長期的な課題になりそうです。前回のアンケートの結果も踏まえると、クリエイター側では、LINEスタンプに自身の趣味や個性を求め、購入をいとわない層に訴求できるようなキャラクターづくりを心がけることがより大切になってきそうです。

次回は、クリエイターにとって気になるトピックである、「LINE Creators Market」の認知度に関する調査結果を公開します。

調査時期: 2014年6月26日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数: 20~50代の男女497名(そのうち、特定の設問に答えた390名)
調査方法:インターネットアンケート