The OpenBSD project produces a FREE, multi-platform 4.4BSD-based UNIX-like operating system.

OpenBSDプロジェクトは7月11日(米国時間)、「'First release of LibreSSL portable is available.' - MARC」において、LibreSSLの初のメジャーリリースとなる「LibreSSL 2.0.0」を公開したと伝えた。2日後にはバグ修正や移植性を向上させたLibreSSL 2.0.1が公開されている。FreeBSDプロジェクトはリリース直後にパッケージ管理システムにLibreSSLを統合。今後ほかのオペレーティングシステムにおいてもパッケージとしての取り込みが進むものとみられる。

OpenBSDプロジェクトはOpenBSD向けに開発しているバージョンとは別に、ほかのオペレーティングシステムで導入できるようにした「ポータブル版(移植版)」というソフトウェアを提供している。広く使われているOpenSSHに関しても、OpenBSD以外のオペレーティングシステムはこのポータブル版を使っている。今回メジャーリリースされたLibreSSLもポータブル版として提供されているもの。

OpenSSL 1.0.1h LibreSSL 2.0.1
ファイル数 2197 1181
OpenSSL 1.0.1h LibreSSL 2.0.1
総ファイル行数 640998 438847

ファイル数比較(青がOpenSSL 1.0.1h、赤がLibreSSL 2.0.1)

総ファイル行数比較(青がOpenSSL 1.0.1h、赤がLibreSSL 2.0.1)

執筆現在で最新版とされているOpenSSL 1.0.1hとLibreSSL 2.0.1を比較すると、LibreSSLの方がファイル数でもファイル行数でも少なくなっていることがわかる。LibreSSLプロジェクトでは不要なコードや不要な機能に関しては積極的に削除するとしており、ソースコードをよりセキュアで見通しのよい状況へ書き換える開発に取り組んでいる。今後多くのオペレーティングシステムやプロジェクト、ベンダでOpenSSLの代替としてLibreSSLを活用するかどうかといった議論や取り組みが進められるものと推測される。