ラピスセミコンダクタは7月14日、高効率D級スピーカアンプを搭載した音声再生機能付き低消費電力マイコン「ML610Q304」を発表した。
同製品は、8ビット低消費電力マイコンをベースに音声合成回路、高効率D級スピーカアンプ、不揮発メモリ、発振回路を1チップに搭載しており、スピーカを接続するだけで音声再生機能を実現することができる。音声再生機能をハードウェアで実現しているため、マイコンのシステム制御処理に負荷を掛けることなく、簡単に高音質な音声再生ができる。また、新しく高効率D級スピーカアンプを搭載した。デジタル出力のスピーカアンプで、従来品のアナログ出力AB級スピーカアンプに比べ、電力効率がよく、消費電流も小さいという特徴がある。これにより、音量を維持したまま、音声出力時の消費電流を従来品に比べ約40%削減し、電池駆動の機器にもさらに組み込みやすくなったとしている。
なお、パッケージは、5mm角の28ピンWQFN。サンプル価格は100円(税別)。6月より量産出荷を開始している。 生産拠点はラピスセミコンダクタ宮城(宮城県)。