日立システムズは7月14日、来年7月15日にサポート終了を迎えるWindows Server 2003を利用しているシステムを、同OSのサポート終了までに移行できない企業に向けて、サポート終了後のOSのぜい弱性対策やハードウェア保守期限切れ対策、仮想化による複数サーバの集約・統合によるコスト低減を実現する「アプライアンスサーバー型Windows Server 2003保護サービス」を同日から販売開始すると発表した(出荷開始は8月1日)。
同製品は、日立製作所のサーバに、予め暫定対策のためのソフトウェアが導入済みの状態で出荷されるアプライアンスサーバ型(機器一体型)製品。
複数のサーバに対して暫定的な対策を行わなければならない状況を想定し、複数の物理サーバを仮想化して集約できるように、予めサーバ仮想化基盤VMware vSphereを導入した状態で提供する。
また、サポート終了後のセキュリティぜい弱性対策のため、OSのぜい弱性を狙う攻撃から保護する「仮想パッチ機能」を有するセキュリティ製品であるトレンドマイクロの「Trend Micro Deep Security」も導入済みの状態で提供する。
同製品は、環境構築や動作検証なども予め行われているため、適切な環境を選ぶ手間や検証作業などを短縮することが可能。
また、ニーズに応じて物理サーバから仮想化環境への移行サービスや、ラック、UPSなどの関連設備などもあわせて提供可能となっている。
価格は、最小セット(選定の目安:仮想マシン3台まで)が198万円(税別)、基本セット(選定の目安:仮想マシン4台以上)が298万円(税別)、冗長化セット(選定の目安:冗長化が必要な場合)が698万円(税別)となっている。