三菱電機は7月10日、保険薬局向けシステム「調剤Melphin」の新サービスとして、薬局での薬の処方履歴の共有化などにより、患者へのサービス向上を実現する「Melphinセキュアネットサービス ∞(インフィニティ)」を発表した。
同サービスは、処方歴の共有により、同一チェーン店の複数店舗を利用する患者の処方せん入力を効率化する。入力負荷の軽減により、患者の待ち時間短縮や服薬指導の時間拡大などのサービス向上を実現するほか、チェーン店全体での情報共有により、調剤過誤の防止を支援するなど薬局の信頼性向上に寄与する。また、オンラインによるVAN発注・納品への対応で、仕入業務の作業を軽減する。さらに、売上、在庫状況をグラフ化して、経営状況を視覚的に把握できるので、経営判断に貢献する。
そして、タブレット端末で薬歴の確認や服薬指導の記録を閲覧できる。患者宅・施設などへの訪問時や夜間の緊急対応など、外出先でも薬局内と同様に薬歴の参照・入力ができる。この他、訪問薬剤管理指導業務において必要な計画書の策定と指導内容をタブレット端末で直接記録できるため、報告書作成業務の負荷を軽減できるとしている。
なお、価格は、処方歴共有の月額が端末1台当たり1万円(税別)、チェーン店向けサービスは初期費用が40万円(税別)から、月額が1店舗当たり1万円(税別)、モバイル電子薬歴は初期費用が24万円(税別)から、月額が1モバイル端末当たり4000円(税別)。同サービスは、三菱電機インフォメーションシステムズが開発し、三菱電機インフォメーションテクノロジーが販売する。7月15日より発売する。