富士通は7月10日、病床数が20から200程度の中堅規模病院を対象とする、電子カルテシステムのクラウドサービス「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE Cloud Chart」の販売を開始した。
同サービスは、同社の電子カルテシステムパッケージの機能と、医療事務システムパッケージの機能を、クラウド型で提供するもの。
同サービスは、既存の院内システムとの連携に使用する連携・資源管理サーバを1台用意するだけで、電子カルテ・医療事務システムを利用可能になるため、初期投資とハード保守費用を抑えることが可能。
電子カルテサーバ、医事サーバに関する消耗品の購入費用、ICT設備や空調設備の電気使用料金などの運用コストも抑えられる。
同社のデータセンターと病院間のデータ通信は、厚生労働省がネットワークを介して医療情報をやり取りするために定めたガイドラインに対応した、クラウド・データセンター向けネットワークサービス「FENICS ビジネスマルチレイヤーコネクト」を用いているため、ネットワーク経路上の改竄、盗聴、なりすましを防止することが可能。
価格は、初期費用700万円から、月額32万円からとなっている(いずれも税別)。