ウイングアーク1stは7月8日、東京都心部を中心に都市開発を展開する森ビルが、約10年にわたり安定稼動させていた会計帳票や営業系帳票に帳票基盤ソリューション「SVF」を、サーバー集約を機にバージョンアップし、業務を止めることなく運用負担の軽減に成功したことを発表した。

森ビルでは、業務システムとして、ERPシステムおよびファシリティマネジメントシステムの2つの基幹業務を運用し、会計や営業業務で発生する請求書や契約書、帳票の管理・出力にSVFを利用していた。その後、サーバーの保守期限切れに伴う更新や、2300台のWindows端末の入れ替えなどをきっかけに、仮想化環境への移行によるサーバー集約を決定し、SVFのバージョンアップを決定した。

SVFのバージョンアップについては、ウイングアーク1stのバージョンアップサービスを活用し、業務を止めることなく、移行が完了した。仮想化環境への集約により、従来シングル構成で稼動していたSVFをHA構成にしたほか、数十台のラックに収められていたサーバー関連をブレードサーバーへ集約することで、物理サーバーの台数やフロアスペースの縮小を実現している。

さらに同社は、全社で使用している2300台のクライアントPCについても、Windws 7へと一斉にバージョンアップし、ノートPCに更新したことで、帳票の電子化促進やペーパーレス化による環境への考慮を後押ししているという。

森ビルでは、今後、タブレット導入などによる帳票の電子化、ペーパーレス化など、ITによるビジネス推進を進めていく予定とのことだ。