日々さまざまなモノゴトを生み出しているクリエイターたちですが、創作活動には使い慣れた道具と、それを運ぶためのかばんが欠かせません。本連載では、クリエイター御用達のかばん、そして「これがなくては仕事にならない」と思う3つのアイテムをヒアリングし、紹介していきます。
今回は、表参道にある「文房具カフェ」プロデュースや各社のグラフィックデザイン、ライティング業まで幅広くこなす"コトバ&グラフィックデザイナー"のくすきはいねさんに、かばん"と"中身を見せてもらいました。
大人な赤が目を惹くトートバッグ
荷物の多い時によく使っているという、ノーブランドのトートバッグ。表参道をぶらぶらしていて購入したものということで、見た目に反してノートPCから一眼レフまでまるごと全部入ってしまうというから驚きです。皮や持ち手がとても頑丈にできていて、型崩れせず、壊れにくそうなところにほれ込んだそうです。
前述の通り、電子機器など重いモノを持ち運ぶが多いので、ちょっとした待ち時間や電車の中では容赦なく地面に直置きできるのが「すごく楽でいい」とくすきさん。マチが広くしっかりしているので、カメラの持ち運びも安定して行えます。機能性だけでなく、落ち着いた色味の赤はアクセントカラーになるため、カバンに靴をあわせたりしているとか。
打ち合わせに欠かせない頼れる相棒
企画のブレストや打ち合わせ、インタビューで使っているのはmarumanのクロッキー帳「CROQUIS」。紙の一枚一枚が薄く、100枚つづりとボリュームもあり、けい線のない白紙だから用途が幅広いのが強み。絵を描いたり、メモをとったり、このページはいらないと思えばざくざく破ったり、打ち合わせの相手に渡したりと、「気軽で使い勝手がいい」ところがお気に入りとのことです。
ちなみに、中身の紙よりも表紙・裏表紙の厚紙が少し大きめにできているため、中身の紙の端が折れたり汚くなったりしないところもポイント高し、とのこと。このクロッキー帳に書き込む時のペンはパイロットのHI-TEC-C maica0.3。すべてこれ1本で済ませるのでペンケースは持たず、オフィスには5本ほど常備しているほど。「基本浮気はナシ、です」とのコメントに、愛の強さが伺えました。
どこでも作業ができるデザイナーの味方
「基本のアイテムですね」と語っていたのは、クリエイター御用達の「MacBook Air 11inch」。全てのデータをオフィスのPCとDropboxで共有しているため、打ち合わせの時は必ず持っていくといいます。
くすきさんいわく、MacBook Airは「いつでもどこでも仕事ができる"神様"」みたいなデバイスとのことで、ふたつの打ち合わせの間で時間が空きそうな時は、カフェで作業するためにアダプター(MagSafe)も携帯しています。
テーマカラーで小物も統一
最後に紹介するのは、デザイナーとして活動するには欠かせないepoiの名刺入れ。普段使っているBVLGARIの財布も含め赤で統一されていますが、くすきさんは「いま気づきました(笑)」と、人から聞かれたことであらためて自身のテーマカラーに気づかれた様子。
epoiの名刺入れは日本の職人さんがひとつひとつ丁寧に作った物。2年前、くすきさんが独立した際に決意も新たに購入したので、ずっと大切に使っている思い出の一品だそうです。