cloudpackを提供するアイレットとFlyDataは、Amazon Redshiftへのデータインテグレーション製品「FlyData」の国内販売において、販売・インテグレーション・サポートを行うパートナーシップを締結したと発表した。アイレットは今後、Amazon Web Services(AWS)の監視・運用・保守をフルマネージドで行うcloudpackの既存ソリューションと合わせ、Webサービスやデータ解析基盤を包括的に運用・保守するサービスを提供する予定だ。

cloudpackとFlyData、パートナーシップ締結後の概要

Amazon Redshiftは、AWSが提供する、ペタバイト規模のデータに対応したデータウェアハウス(DWH)サービス。列指向データベースを採用しているほか、複数ノード環境でも高速に処理できるなど、大規模データの分析処理向けに最適化されている。

FlyDataは、そのAmazon Redshiftに対して、企業内およびクラウドにあるデータを自動的・継続的にアップロードするサービス。データセンター・オンプレミスやクラウドのサーバから、JSONやApache形式のログデータ、MySQLを始めとするRDBMSの変更データを自動的に収集するほか、セキュリティやデータ整合性を担保しながら、継続的にAmazon Redshiftなどクラウド上の大規模処理コンポーネントに、オプティマイズされたパフォーマンスでデータインテグレーションを行うことができる。これにより利用者は、開発・運用費用の削減と迅速なデータ分析が可能となる。

FlyDataイメージ

一方のcloudpackは、EC2やS3などAWS向けのフルマネージドのサービス。バックアップや24時間365日の監視など、運用・保守も受け持つほか、技術的な問い合わせに対するサポートを提供する。アイレットは、cloudpackにより、国内初のAWSパートナーネットワークのプレミアコンサルティングパートナーに認定されている。

cloudpackイメージ

今回のパートナーシップ締結により、cloudpackは、FlyDataの国内販売やインテグレーション、サポートを行うほか、利用者のAWS環境内においてFlyDataを利用可能とするソリューション「bigdatapack for FlyData」を提供する。

bigdatapack for FlyDataは、FlyDataのデータサーバを利用者のAWS環境内に構築することで、エンタープライズ分野の要件に沿ったFlyData環境を運用可能とする。具体的には、すでに使用中のAWS環境においてIP-sec VPN接続やAWS Direct Connect接続などを利用し、セキュアで一貫性のある環境を構築していくという。