PTCジャパンは7月2日、モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)とソフトウェア開発のためのアプリケーションを開発するAtego社を、5000万ドル(約50億円)で買収すると発表した。諸条件が整い、同買収に関する手続きが完了するのは2014事業年度第4四半期の予定だという。
今回の買収は、PTCの製品ライフサイクル管理(PLM)ならびにアプリケーションライフサイクル管理(ALM)ソリューションの機能を拡張する。また、強力なモデリング機能の提供により顧客のシステムズエンジニアリングに関する取り組みを支援するという、PTCのコミットメントを強化することにつながる。
MBSEソリューションは、要件開発、アーキテクチャモデリング、モノとしての製品の定義、システム検証を連携させる。その際に、効率化とプロセスの標準化が推進され、分散する組織が協調しながら複雑なシステムのデジタルモデルを構築し、それと同時に、システムのバリエーションの管理やデータの流用が実現可能となる。
なお、Atego社の直近12か月間の売上高は約2000万ドルとなっており、同買収が完了することを前提として、PTCは2014年度第4四半期の売上高がAtego事業分で約500万ドル増加すると予測している。2014年度通期の非GAAP1株当り利益への同買収の影響はないと見込まれる。