日本ヒューレット・パッカードは7月3日、デジタル印刷機のポートフォリオを拡充し、軟包装印刷市場向けに「HP Indigo 20000デジタル印刷機(以下、Indigo 20000)」、紙器印刷市場向けに「HP Indigo 30000デジタル印刷機(以下、Indigo30000)」の販売を開始した。
両機は、現行機の最大印刷面積が2.6倍に拡張されている。また、黒をCMY(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー)との3色合成によって表現することで通常の4色印刷時と比べてカラー印刷速度を33%向上する「生産強化モード(EPM)」を標準搭載している。
「Indigo 20000」は、ラベル・軟包装材印刷用のロール型デジタル印刷機で、製版を不要とした可変印刷による多品種デザインへの対応を、グラビア印刷と同等の高い印刷品質で提供できる。印刷素材の最大ウェブ幅を762mmに拡大し、現行機の2.6倍となる736×1,100mmの印刷面積を提供できるため、中ロット以上の要求にもこたえることができる。印刷速度は、カラー最速45m/分で、10ミクロンから最大250ミクロンまでの厚さの軟包装用フィルムに対応する。
「Indigo 30000」は、紙器印刷用のシート型デジタル印刷機。製版を不要とした可変印刷による多品種デザインへの対応を、オフセット印刷と同等の高い印刷品質で提供できる。また、現行機の2.6倍となる510×740mmの印刷面積を提供できるため、中ロット以上の要求にも対応可能。印刷速度は、カラー最速4,600シート/時で、200ミクロンから最大600ミクロンまでの厚さの板紙、蒸着紙、合成素材に対応する。