富士通は、SAP製品を利用中の顧客に向け、システム運用の最適化とコスト削減などを実現するサービス群を「FUJITSU ERPモダナイゼーションサービス for SAPソリューション」として体系化するとともに、それに基づく新サービス2種と強化サービス3種を、7月3日より順次提供すると発表した。

「FUJITSU ERPモダナイゼーションサービス for SAPソリューション」の体系

今回新たに提供が開始されるサービスは「SAPトータル診断サービス」と「SAP HANA マイグレーションサービス」。

SAPトータル診断サービスは、顧客のビジネス状況・事業とグローバルマーケットの変化を加味し、顧客のSAPシステムにおける業務プロセス、運用保守プロセス、インフラシステム性能を視覚化して分析する。同サービスは「SAPアプリ業務分析サービス」「システム性能分析サービス」「運用保守プロセス分析サービス」の3つから構成される。価格は150万円から(税別)。

SAP HANA マイグレーションサービスは、SAP ERPシステムの既存データベースを「SAP Business Suite powered by SAP HANA」に移行するサービス。価格は、1システム環境につきマイグレーション1回で480万円から(税別)。

強化されたサービスは「SAPクラウドサービス」「SAPグローバルテンプレート」「フロント統合ソリューション」。

SAPクラウドサービスでは、SAPシステム向けクラウドサービスに対応してきた「FUJITSU Cloud IaaS Private Hosted LCP」に加え、 Windowsベースのクラウドサービス「FUJITSU Cloud IaaS Private Hosted A5+専用サービス for Windows Server」(プライベートクラウド)と「FUJITSU Cloud A5 for Microsoft Azure」(パブリッククラウド)も対応する。

SAPグローバルテンプレートでは、従来は顧客がビジネスを展開している国や業種・業務要件に合わせて提供していた海外展開向けSAP ERPテンプレートを、SAP Business Suite powered by SAP HANA対応版として、日系企業の進出が加速しているアジア諸国向けを中心に強化する。11ヵ国分の標準化された基幹業務プロセスと各国の法制度対応機能が事前設定されているため、システム構築期間を短縮することが可能。

SAPグローバルテンプレートイメージ

フロント統合ソリューションでは、業務アプリケーションの構築に必要なユーザーインタフェース、ビジネスプロセス管理、サービス連携などの機能をフロント統合ソリューションとしてオールインワンで提供する。