計測機器大手Agilent TechnologiesとChina Mobileの研究機関であるChina Mobile Research Institute(CMRI)は、第5世代(5G)無線通信システムにおいて協業することで合意したと発表した。

現在、4Gシステムの展開・商用サービスが急速に拡大する中、2020年代に予測される爆発的なモバイルインターネットの需要増大に対応するべく、世界中で次世代ワイヤレスソリューションの調査が開始されており、5Gへの進化が期待されている。

CMRIでは、5Gの研究において、大規模アンテナシステム(LSAS)、新しいフルデュプレクスモード、省エネルギー・高スペクトラム効率の設計、新たなシグナリング/制御機構などの主要技術に注力している。

今回の協業では、ワイヤレステストソリューションやソフトウェア無線に関するAgilentの専門知識を活用していく。Agilentは、5Gの研究を支援する測定ソリューションを幅広く取り揃えており、CMRIと協力して、LSAS、チャネル測定・モデリング、新しい物理層設計のための信号評価などのシミュレーション/測定といった新たな測定ニーズに対応したソリューションを開発していく。