エリクソンはこのほど、同社が先月グローバル発表した世界の携帯電話市場、動向、特性などに関する最新調査報告書『エリクソン・モビリティレポート』の日本語版を公開した。
それによると、2014年第1四半期に販売された携帯電話の65%はスマートフォンであり、同社では2015年にはモバイル回線の契約数が世界人口を超過すると見込んでいる。
ほかにも、モバイルM2M(Machine to Machine=機会同士の通信)デバイスが2013年末現在の2億から2019年までに3~4倍に増加すると予測。2016年までには、このうち過半数が3G/4Gになるとしている。
これについて同社最高戦略責任者のリマ・クレッシ氏は「今後、例えばインテリジェント・トランスポートシステム関連のモバイルM2Mサービスやアプリケーションは、遅延時間を大幅に短縮するなど効率化が必要となります。さらに5Gネットワークにおいては、新たなデバイス間アプリケーションやM2Mアプリケーションも重要な分野です」と述べている。
また、2019年における世界の4G/LTE契約加入状況について、ヨーロッパではLTEの人口カバー率が約80%に達するもののLTE加入契約普及率は30%に留まる見通し。一方で北米では約85%、北東アジアでは約45%になると予測されている。
同レポートはエリクソン・ジャパンのWebサイトからダウンロードできる。