エルナーは、車載市場向けにアルミ電解コンデンサと導電性高分子コンデンサの長所を合わせ持つ表面実装タイプの導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサを開発したと発表した。
同製品は、同社の固有技術である電解質技術により電解液(液体)と導電性高分子(固体)を融合させたハイブリッド電解質を採用することで、導電性高分子コンデンサ同等の低ESRと高リプル電流を実現したほか、アルミ電解コンデンサ同等の低漏れ電流を実現したとする。
また、ハイブリッド電解質の電解液の低蒸散化技術および導電性高分子の熱劣化低減技術の開発により、125℃で4000時間、ならびに105℃で5000時間保証を実現したとしており、これらの特徴により、自動車電装のエンジンECU(電子制御ユニット)電源や各種モーター制御ECU電源などの車載機器、高耐電圧で高信頼性が求められる機器のDC/DCコンバータやスイッチング電源の小型化・軽量化、員数削減、機器の長寿命化・高信頼性化やメンテナンスフリー化などが可能になるとする。
なお、同製品は7月からのサンプル出荷開始、ならびに12月からの量産開始をそれぞれ予定しているという。