資生堂は7月2日、リラックス効果を有する香気成分や伝承的に睡眠不調に用いられてきた香気成分に加えて、岩手県大船渡市を代表する「椿」の花の香気成分を配合し、疲労時に落ち着きやくつろぎを感じる香りを新たに開発したと発表した。
気分や睡眠の不調を感じている岩手県大船渡市の30名に協力を得て、疲労時に落ち着きやくつろぎを感じる香りを配合した化粧水状の試作品を就寝前に2週間使用し、気分や睡眠の状態を質問紙で回答してもらう試験を実施した。
その結果、気分や感情の状態が有意に緩和し、さらに睡眠全体、夜間睡眠状態、朝起床時気分、朝起床時体調のいずれも良いスコアとなった。今回開発した香りを使用すると、気分や睡眠の不調に関する自覚症状が有意に緩和することが確認された。
協力者からは、「香りを嗅ぐことですぐに寝られるようになった」「気持ち良く目覚められた」「ぐっすり眠れた」などの声が寄せられたという。
同社は、今回の結果は、香りが気分や睡眠の不調改善に寄与できる可能性を示したものとし、今後も香りの効用に関するアロマコロジー研究を継続していく。