松谷化学工業は7月1日、同社と香川県、そして香川大学が共同研究を進めている希少糖(レアシュガー)の1種である「プシコース」が、米国Food and Drug Administration(FDA:食品医薬品局)により一般の食品としての安全性が認められ、「GRAS認証(Generally Recognized as Safe:一般に安全と認められる食品素材)」の認定を取得したことを発表した。
希少糖は、自然界にわずかに存在する単糖およびその誘導体の総称で、自然界に50種類以上存在していることが知られている。「プシコース」は、ノンカロリーで砂糖の7割程度の甘味度を有し、これまでの研究から、食後血糖上昇抑制作用や内臓脂肪蓄積抑制作用、アンチエイジング効果などが報告されており、すでに国内で販売されている希少糖含有シロップ「レアシュガースウィート」にも含有されている。
松谷化学では、将来的に「プシコース」の米国での生産および販売の検討を進めており、今回のGRAS認証取得は、今後の米国展開の大きな足掛かりとなると説明している。
なお、同社は現在、日本国内でも「プシコース」の特定保健用食品(トクホ)の許可(食後血糖上昇抑制作用)の取得を目指して、消費者庁に申請を行っている最中で、許可を得ることができれば、「米国のGRAS」と「日本のトクホ」という2つの国際的な食品の安全基準を満たした食品素材として事業展開ができるようになると期待を述べており、日本でも、トクホの認可にかかる審査の進捗具合にもよるが、2014年度内には販売にこぎつけたいとしている。